審美・矯正歯科コラム

子どもがあまり噛まない・丸呑みしてしまうのはなぜ?原因と改善法

公開日:2025年11月28日
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「うちの子、あまり噛まずに飲み込んでしまう…」そんなお悩みはありませんか?
噛む回数が少ないと、消化や歯並び、集中力の発達にも影響を及ぼすことがあります。
今回はスマイル髙城歯科が、子どもが噛まない・丸呑みしてしまう原因と、その改善方法をわかりやすく解説します。

院長髙城秀典
私が解説します
九州矯正歯科学会 会員
日本アライナー矯正歯科研究会 会員

うちの子、あまり噛まずに
飲み込む…
これって大丈夫?

最近、「子どもがほとんど噛まずに食べてしまう」「丸呑みしていて心配」という相談が増えています。

一見よくある食習慣に見えても、咀嚼(そしゃく)不足は歯並び・消化・脳の発達に深く関係しています。

今回は、スマイル髙城歯科が「噛まない・丸呑みしてしまう原因」と「今日からできる改善法」をお伝えします。

噛まない・丸呑みしてしまう
主な原因

歯並びや噛み合わせに問題がある

上下の歯がしっかり噛み合っていなかったり、前歯にすき間があったりすると、自然と噛む力が弱くなり「噛むより飲み込む」動作が習慣化します。

とくに、出っ歯や開咬(前歯が閉じないタイプ)は咀嚼が難しく、顎の成長バランスにも影響を与えることがあります。

柔らかい食事中心の生活

現代の食生活では、柔らかく飲み込みやすい食べ物が多く、子どもが「噛まなくても食べられる」環境になっています。

柔らかいパンや麺、ゼリー、スープなどが中心になると、噛む力や口の筋肉の発達が遅れてしまうのです。

咀嚼への意識が育っていない

「噛むこと」の重要性を理解していない子どもも多く、無意識のうちに早食い・丸呑みが習慣になってしまいます。

「30回噛もうね」「1回ずつしっかり噛もう」といった声かけが、意識づけにはとても大切です。

食事環境の影響

テレビやスマホを見ながらの食事は、咀嚼への集中力を奪う大きな要因です。家族が早食い、食卓が慌ただしい雰囲気の場合も、自然と子どもが噛む回数を減らしてしまう傾向があります。

噛まないことで起こるトラブル

消化不良・腹痛

噛まずに飲み込むと、食べ物が大きいまま胃に送られ、消化器官に負担がかかります。
「お腹が痛い」「食後に気持ち悪い」と訴えるお子さんは、実は咀嚼不足が原因のことも。

顎や歯並びの発達の遅れ

よく噛むことは、顎の骨や顔の筋肉をバランスよく成長させる大事な刺激です。噛まない習慣が続くと、顎の成長不足や歯並びの乱れ(出っ歯・開咬など)につながることがあります。

集中力・学習力の低下

噛む動作は脳への血流を促進します。よく噛む子は、集中力・記憶力・情緒の安定が高まりやすいことも報告されています。噛むことは「食育」だけでなく、「脳育」にも直結しているのです。

誤嚥や窒息のリスク

噛む習慣がないと、食べ物の大きさをうまくコントロールできず、誤嚥(ごえん)や窒息事故の危険性が高まります。

噛む習慣を身につけるための
ステップ

噛み応えのある食材を少しずつ取り入れる

毎日の食事に、自然と「噛む時間」を増やす工夫をしましょう。

  • りんご・にんじん・れんこんなどのシャキシャキ系
  • 少し固めにゆでたブロッコリーや大豆
  • カリッとしたフランスパンや焼きおにぎり

無理に硬いものを与えるのではなく、一口サイズで安全に、少しずつ慣らすことが大切です。

「30回噛もうね」と楽しく声かけ

ゲーム感覚で咀嚼を習慣化するのも効果的です。「何回噛めたかな?」「どっちがゆっくり食べられるかな?」と、家族で楽しみながら取り組むことが継続のコツです。

食事中の
テレビ・スマホをオフに

画面に夢中になると噛む回数が減ってしまうため、食事中は食べる時間に集中できる環境づくりを心がけましょう。

家族で会話を楽しみながら食べることで、自然と噛むテンポもゆっくりになります。

噛みやすい歯並びをつくる「筋機能矯正」もおすすめ

スマイル髙城歯科では、お子さまの顎の成長を助けながら歯並びと噛み合わせを整えるマウスピース型矯正「筋機能矯正」を導入しています。

筋機能矯正は歯の並びを整えるだけでなく、お口の周りの筋肉(舌・唇・頬)のトレーニング効果もあるため、噛む力や正しい飲み込み方を自然に身につけるサポートができます。

スマイル髙城歯科に
ご相談にいらしてください

スマイル髙城歯科では、歯並びや噛み合わせのチェックだけでなく、お口の機能発達をサポートするトレーニングや矯正相談も行っています。

お子さまの「噛む力」を育てるために、ぜひお気軽にご相談ください。

記事の監修者

髙城秀典

院長

髙城秀典

鹿児島大学歯学部卒業後、米の山歯科勤務を経てスマイル髙城歯科を開業し、審美歯科を中心にあらゆる治療を提供しています。<所属学会・認定資格>ICOI(国際インプラント専門会議)認定医、ITI インプラントスペシャリストほか

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