シュアスマイルの
特徴と違い

当院の方針は「矯正含む全ての治療の素材はその時代で一番良い物を使う」です。

これまでストローマン社のクリアコレクトを使ってきましたが、よりよい治療の提供を目指し、2025年3月よりデンツプライシロナ社のマウスピースブランド「シュアスマイル」の試験導入を始めています。

シュアスマイルは、クリアコレクトやインビザラインと同様に、本格的な矯正治療が可能な「コンプリヘンシブマウスピース」です。セットアップの精度が高く、アタッチメントや顎間ゴムなどの補助器具を用いることで中度から重度まで様々な症例に対応可能です。

コンプリヘンシブとローコストの違いについては以下のページを併せてご覧ください。

従来のマウスピース矯正では、歯茎から出ている歯冠部分のみのスキャンデータをもとにシミュレーションをおこなっていました。

シュアスマイルでは従来の方法に加えてCTスキャン画像（断面の撮影データ）の照合が可能です。歯の根や顎の骨の状態を正確に把握したうえでより適切な治療計画を立てることができます。

加速装置とは、歯に微細な振動の刺激を与えることで歯の移動を促進し、矯正治療の効率を向上させる器具です。微細な振動により血流が促され、歯の代謝が活性化されます。

Vproを活用することでマウスピース1枚あたりの着用期間を減らすことができ、全体的な矯正期間も短縮できる可能性があります。

クリアコレクトやインビザラインは、外側が硬い素材、内側が柔らかい素材の3層構造です。これによって強い矯正力を長期間維持できるようになっています。

シュアスマイルはEssixACE素材というハードタイプの1層構造となっています。1層構造は時間経過とともに矯正力が下がってしまうというデメリットがあります。この違いが治療結果にどのように影響するか経過観察を続けています。

トリムラインとは矯正用マウスピースのカット方法のことです。以下の3種類があります。

シュアスマイルのトリムラインは「スカラップ」「2mmのトリムライン」の2種類です。症例に応じて院長の判断でトリムラインを使い分けています。

スカラップ型は重度の叢生でも着脱がしやすく見た目もより目立ちにくく、2mmのトリムラインはフィット面が広くなり矯正力が高いことがわかっています。

シュアスマイルではCTスキャンデータを活用することで歯根や顎の骨の形状まで把握・コントロールすることができます。クリアコレクトはCTデータの照合に対応していないため、上手く活用できればクリアコレクトよりも精度の高い治療計画を立てられるようになる可能性が高いです。